中国・EU関係、動乱に巻き込まれるな

中国網日本語版  |  2022-03-31

中国・EU関係、動乱に巻き込まれるな。中国・EUは互いに最大の貿易パートナーで、大きな共同の利益を持っており、すでに強い経済共生関係を形成している…

タグ:EU 国際秩序 貿易パートナー

発信時間:2022-03-31 14:51:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日増しに複雑化する国際構造の変化において、安定的に好転する中国・EU関係は双方及び世界にとって極めて重要だ。中国・EU関係の価値を倍増させるためには、双方が共に努力し、「守正創新(正しい道を守りつつ革新する)」の方向を終始堅持する必要がある。(筆者・崔洪建 中国国際問題研究院欧州研究所所長)


 守正創新の堅持の優先事項は、中国・EU協力のより力強い内的原動力を掘り起こし、未来志向の新たな成長源を絶えず育成することだ。中国・EUは互いに最大の貿易パートナーで、大きな共同の利益を持っており、すでに強い経済共生関係を形成している。そのため中国・EU関係の未来を正確に切り開く方法は、相互受益と共同発展及び進歩をいかに維持するかという命題だ。中国・EUは経済高度化、産業モデル転換、テック革命の先頭に立っており、共同の挑戦を共同のチャンスに変える意欲と能力を持っている。グリーン、デジタル、海洋、宇宙、極地は、中国・EU協力の新たな成長源だ。そのいずれも双方に利益をもたらす、世界のためになる共同事業であり、弛まず努力するべきだ。


 守正創新の堅持の現実的な挑戦は、中国・EUが外からの干渉を受けず、混乱に巻き込まれないための防御壁を共に築くことだ。ウクライナ危機は現在の欧州、さらには国際秩序に影響を及ぼす大事件だ。戦乱は欧州の安定と発展を破壊し、かつ国際社会の共同の利益にもならない。中国側は危機が戦乱に変わったことへの痛惜、命と財産の損失への同情を示すなか、平和交渉により停戦を促すという立場を終始堅持している。また欧州諸国との積極的な意思疎通により、平和の力を絶えず拡大させようとしている。


 EU側が外からの誘惑を受けず、中国がどちらにつくかという問題に悩まされなくなれば、中国のパートナーに提供できる支持と援助により合理的な期待感が備わる。中国・EUは危機の平和的な解消の促進、衝突による影響の減少、制裁の巻き添えの回避といった面で、より大きな協力の空間を持っている。双方は人道支援、難民問題の解消、経済の安定的な回復、エネルギー危機への対応などをめぐりより多くの共通認識を見いだし、共通認識を共同の行動に変える十分な原動力を手にすることが可能だ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月31日

 

 

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