外交部の趙立堅報道官は1日の定例記者会見で、「米国は『生物兵器禁止条約』の締約国として、条約の規定を遵守する義務があり、説明と協議によって国際社会の懸念を解決する義務もある」と指摘しました。
ロシア側は最近、米国がウクライナで軍事目的の合成生物学研究を行った証拠が増えていることを指摘し、「生物兵器禁止条約」の締約国による条約遵守の問題の協議と、条約違反の可能性に対する調査を望んでいます。趙報道官はこれに関する質問に答え、「米国は世界で最も多くの生物軍事活動を行っている国であり、多国間の査察メカニズムの構築に反対している唯一の国でもある。国際社会が米国に対し、生物軍事活動に関する疑問をもつのは当然だ」と述べました。
趙報道官はまた、「中国は、国際社会がロシア側の公開した文書について、『生物兵器禁止条約』や国連などの枠組みの中で、公正で客観的かつ専門的な評価と米国側の説明聴取を行うことを歓迎する。米国の条約遵守については、国際社会はその時、結論を下すだろう。われわれは、国際社会の条約履行に対する信頼回復のために、米国が建設的な対応をするよう期待している」と表明しました。
「中国国際放送局日本語版」2022年4月3日