バイデン米大統領は3月23~26日、NATO(北大西洋条約機構)、EU(欧州連合)、G7(主要7カ国)の各首脳会議に出席するため、ベルギーの首都ブリュッセルを訪問するとともに、ウクライナの隣国ポーランドも訪れ、同国のアンジェイ・ドゥダ大統領と会談を行った。
中国の王毅外交部長も3月24日から、パキスタン、アフガニスタン、インド、ネパールを相次いで訪問した。これについて国際世論は、中国と米国の異なる外交的動きは、両国が代表する外交活動の方向性の違いを深く反映したものと捉えている。
バイデン大統領はブリュッセルで開かれた三つの首脳会議に相次いで出席し、西側同盟国に対ロシアで結束するよう呼び掛けた。一方、王毅外交部長によるパキスタン、アフガニスタン、インド、ネパールへの訪問は、ウィン・ウィンの協力関係を促進するための平和的な旅であった。
歴史がどう動くのか、その最終的な行方というのは、往々にしてさまざまな力が合わさって作用した結果である。ロシアとウクライナが衝突し、激戦が続く中、一部の海外メディアが「冷戦後最も深刻な国際秩序の崩壊」と呼び、欧米がこの衝突に注目している今、中国の対外協力と近隣外交はまたも足元の国際関係に一筋の光をもたらしている。
百年に一度の大変動と感染症の流行が起こる中、最終的に世界の今後の行方を決めるのは、中国が提唱する「平和、発展、開放性、平等」という全人類共通の価値観なのか、それとも米国をはじめとする西側諸国が提唱する「ゼロサム、排他的」外交理念なのか、国際社会にとって常に大きな問題となるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月10日