中国外交部(外務省)の18日の定例記者会見で、汪文斌報道官が日本の原発汚染水海洋放出に関する質問に答えた。
【記者】報道によると、日本の原子力規制委員会は15日、福島第一原子力発電所の原発汚染水について、海洋放出計画の審査をおおむね終了し、東京電力の提出した原発汚染水海洋放出計画を原則的に認可した。今年5月に審査結果を正式に発表する予定だ。これについて、中国側としてコメントは。
【汪報道官】関連報道に注意を払っており、懸念を表明する。国際社会と日本国民の反対が続く中、日本政府は、福島原発汚染水海洋放出計画の正当性、原発汚染水データの信頼性、浄化装置の有効性、環境への影響の不確実性などについて、十分かつ信頼できる説明を未だに行っていない。
最近、国際原子力機関(IAEA)の技術ワーキンググループが2回日本で現地調査を行い、日本側に一連の質問を行った。福島原発汚染水の処分及び監督・管理のあり方についての評価作業はまだ続いている。日本側は各方面の懸念に耳を貸さず、原発汚染水の海洋放出準備を慌ただしく推し進め、海洋放出計画の審査手続を強引に推し進めている。既成事実を作ろうとするこのようなやり方は、非常に無責任だ。
我々は日本側に対して、海洋放出計画に固執し、これを強引に推し進めるのではなく、国際社会と日本国民の正当かつ理にかなった懸念を重視し、周辺諸国を含むステークホルダー及び関連国際機関と十分に協議して、原発汚染水の適切な処分方法を探るよう改めて促す。その前に原発汚染水の海洋放出を勝手に始めるべきではない。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年4月19日