中国外交部(外務省)の18日の定例記者会見で、汪文斌報道官が国際宇宙協力に対する中国の姿勢に関する質問に答えた。
【記者】中国有人宇宙事業弁公室は17日、さらに多くの宇宙飛行士を宇宙に送り込むなど、6つのミッションを今年実施すると発表した。将来的に中国の宇宙ステーションに外国の宇宙飛行士が参加することはあるかなど、国際宇宙協力に対する中国の姿勢についてコメントを頂きたい。
【汪報道官】未知の宇宙の探査と宇宙技術の発展は人類の共同事業であり、世界各国が力を合わせて協力することが不可欠だ。国際協力は宇宙開発の発展の趨勢であり潮流だ。
中国の有人宇宙飛行プロジェクトは立ち上げ・実施以来、常に平和利用、平等互恵、共同発展という原則を堅持し、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、パキスタン、国連宇宙部(UNOOSA)、欧州宇宙機関(ESA)など複数の宇宙機関と協力協定に調印し、多様な形式の協力プロジェクトを実施し、実り豊かな協力成果を挙げてきた。中国の宇宙ステーションは、こうしたプロジェクトを史上初めて、全ての国連加盟国に開放した。中国の宇宙ステーションでの科学実験の第一陣として、すでに17ヶ国・23組織の9つのプロジェクトが選ばれた。シモネッタ・ディ・ピッポ国連宇宙部長は、中国の宇宙ステーション開放について、「全世界が宇宙を共有」という国連のイニシアティブの重要部分をなす「偉大な模範事例」であると指摘した。
現在、我々は国連宇宙部と協力し、中国の宇宙ステーションにおける最初の国際協力プロジェクト実施に向けて段取りを進めており、最も早くて今年末に打ち上げ、実験・研究を行える見通しだ。
中国側は、宇宙の平和利用に尽力するあらゆる国や地域と共に、さらに多くの国際協力・交流を実施したい考えだ。中国の宇宙ステーションは外国の宇宙飛行士が来訪し、中国の宇宙飛行士と共に、人類による宇宙の神秘の探求、人類運命共同体の構築の推進にさらに大きな貢献をすることを歓迎する。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年4月19日