王毅・国務委員兼外交部長は現地時間30日にスバにて、フィジーのバイニマラマ首相兼外相と第2回中国・太平洋島国外相会合を主宰した。王氏は会合後、バイニマラマ氏との共同記者会見で、会議は順調に成功し、中国側が次の5つの共通認識にまとめたと述べた。
(一)包括的・戦略的パートナーシップの掘り下げ。中国は「新参者」ではなく、島国と知り合い長く交流している「古い友人」だ。中国・島国関係の急速な発展は唐突ではなく自然だ。中国と島国は引き続き相互支持・支援し、双方の核心的利益と重大な関心事をしっかり守り、包括的・戦略的パートナーシップを絶えず強化・拡大する。
(二)国の主権の独立と民族の尊厳を守る。国は大小を問わず一律平等だ。島国には平和的発展を実現する権利があり、島国人民には美しい生活を求める自由があり、島国の運命は自らの手に握られるべきだ。各国の国の主権を尊重し、内政不干渉の原則を堅持し、発展途上国、特に中小国の正当な権益を共に守るべきだ。
(三)共同の発展と繁栄を求める。発展は中国と島国の共同の使命だ。我々は「一帯一路」の高品質共同建設に取り組み、共に感染症や経済回復などの課題に対応し、民生及び福祉を保障し拡大する。中国側は引き続き島国にいかなる政治的条件も加えない援助を提供し、島国の自主発展の能力を高める。
(四)真の多国間主義を主張する。中国と島国は国連憲章の主旨と原則を遵守し、多国間主義の実践を主張し、パリ協定の早急な実施を呼びかけ、島国が気候変動に対応する実質的な措置を講じることを支持する。中国側は島国がグローバル発展イニシアチブを支持し、2030アジェンダの目標達成を支えることを称賛する。
(五)民心・民意相通ずるを促進する。中国と島国の友好交流には長い歴史がある。中国側は島国と教育、文化、青年、スポーツ、報道などの分野の交流と協力をさらに強化し、島国により多くの政府奨学金と各種訓練機会を提供し、地方のカウンターパート協力を支持する。
王氏は、「中国側は引き続き各方面と緊密に意思疎通し、中国・太平洋島国外相会合メカニズムの力を十分に発揮し、手を携えより緊密な中国・太平洋島国運命共同体を構築する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月31日