中国の耿爽国連次席大使は6日、ウクライナの原子力施設の安全性をめぐる国連安保理の会合で、「国際社会は外交努力に一段と力を入れ、当事国の1日も早い交渉再開を後押しし、できるだけ早く停戦を実現して、核セキュリティ上のリスクを根源から除去すべきだ」と述べた。中国新聞社が伝えた。
耿次席大使は「チェルノブイリ原発事故の教訓は遠い過去のことではなく、福島原発事故の影響も未だ去っておらず、世界は再度の原子力災害には耐えられない。我々は当事者に対して、人道精神、科学的合理性、意思疎通と協力を堅持し、原子力安全条約など関連国際法を厳守し、グロッシ国際原子力機関(IAEA)事務局長の示した7本柱の原則を真剣に実行に移し、原子力施設の安全及びセキュリティを脅かす行動を避けるよう、改めて呼びかける。我々は、IAEAの専門家によるウクライナ原発への長期駐在を支持する。常駐する専門家が、原子力施設の安全及びセキュリティに持続的、安定的、専門的な技術支援を行えることを希望する。IAEAに対しても、関係各方面との意思疎通の継続を促す」と表明。
「ウクライナ危機の勃発以降、武力紛争が原発の安全と安全保障にもたらす脅威が、世界に原子力災害への憂慮を抱かせ続けている。国際社会は外交努力に一段と力を入れ、当事国の1日も早い交渉再開を後押しし、できるだけ早く停戦を実現して、核セキュリティ上のリスクを根源から除去すべきだ。中国は各方面に対して、責任ある方法で事態の緩和と沈静化を後押しし、ウクライナ危機の平和的解決への道を探るべく努力し、共同で地域の平和と安寧を築き、世界の安全と安定を維持するよう、改めて呼びかける」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年9月7日