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最高人民法院

 

最高人民法院は中国の最高裁判機関であり、全国人民代表大会とその常務委員会に対し責任を負う。最高人民法院は法に基づき独自に最高裁判権を行使し、行政機関、社会団体、個人の干渉を受けない。最高人民法院は最高クラスの裁判組織である審判委員会を設置している。同時にいくつかの裁判法廷を設けているが、主として第一刑事裁判廷、第二刑事裁判廷、民事裁判廷、経済裁判廷、行政裁判廷、告訴・上訴裁判廷、交通運輸裁判廷などがある。

憲法と法律の規定に基づく最高人民法院の主な職責は次の三つである。①全国に大きな影響を及ぼす案件、高級法院の判決・裁定に対する不服申し立て案件および最高人民法院が自ら審理すべきであると考える案件を審理する。②地方各級人民法院と専門法院の審判活動を監督し、地方各級人民法院と専門法院の誤審判決を取り消し、再審を決定もしくは指令する。③審判の過程で法律の具体的適用の問題に対し司法解釈を行う。この司法解釈は、全国で執行されなければならない。

最高人民法院院長は全国人民代表大会によって選出され、任期は五年、留任は二期を超えてはならない。副院長、審判委員会委員、各裁判廷裁判長、副裁判長および裁判員は全人代常務委によって任免される。

現在、最高人民法院院長は肖揚である。