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瀾滄江、聖なる水は天上より来たる
発信時間: 2008-09-05 | チャイナネット

プロローグ

3年前、中国中央電視台(CCTV)は、大メコン川流域(Greater Mekong Subregion=GMS)の6カ国のテレビ局が共同で、メコン川流域について『同飲一江水(同じ川の水を飲んで)』と題したテレビドキュメンタリー集を制作することを決定した。私はその番組制作のチーフディレクターをつとめることになった。

メコン川のことは、もともとまったくと言っていいほど知らなかった。中国青海省に源を発するメコン川は、中国内では瀾滄江と呼ばれるが、人家もまれな西南山地の山間を流れる川でしかないからだ。チベットへ向かう途中、高い山から谷を望むと細い白糸のような川が見え、その流れが咆哮する音も聞こえてくる。あれが瀾滄江だと、誰かが教えてくれた。

瀾滄江の下流がメコン川であるということは知っていたし、その風景を映像でちらっと見たことはあったものの、外国のテレビ局との合作でこの川とこの川の流れる大地を撮影するなどということは、それまで考えてみたこともなかった。

30年前、テレビ番組の制作を勉強し始めたばかりの学生だったころ、母校にNHKとCCTVが共同制作したドキュメンタリー番組『シルクロード』の撮影に参加した先生たちがいて、とても羨ましかったことを覚えている。当時、NHKは世界でもっとも優れたテレビ番組制作機構であり、すべてが先進的かつ科学的で、私たちにとって学ぶべき存在であった。NHKはその後、長江や黄河の撮影でもCCTVと共同制作を重ねている。プロフェッショナルであり、実力、経験、経済力を兼ね備え、外国でも堂々とその力を発揮できるということは、この国際的なテレビ局をわれわれが尊敬するに十分な理由であった。

あれから30年がすぎ、世界も中国も大きく変わった。現在、CCTVも当時のNHKと同じように、外国でほかの国のテレビ局と共同で撮影することになった。その撮影クルーの責任者が私である。思いもよらないことだった。

今年1月、『同飲一江水』はCCTV及びその他のテレビ局で放映され、好評を博した。かつての私が何も知らなかったように、多くの人にとって大メコン川流域とはあまり知られていない存在だったせいもある。まずこの大メコン川について、そしてその流域の概況についての説明から始めたいと思う。(文・写真=李暁山)

高原から海へ

瀾滄江─メコン川は、世界で6番目に大きな川である。中国、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムの6カ国を流れている。その経由地域は、国際的に大メコン川流域(GMS)と呼ばれる。現在、中国国内でこの地域に含まれるのは、雲南省と広西チワン族自治区である。

この川は、広く豊かな土地を育む雄大な川である。大メコン川流域の257万平方キロの土地に、3億2000万人、百以上の民族が暮らしている。

この地域の北側はヒマラヤ山脈の延長の高原、南側は広い平原である。瀾滄江─メコン川は、この地域を南北に貫いている。

瀾滄江─メコン川は、世界でもっとも高低差の大きな川の一つである。全流域の本流の高低差は、5167メートル。流域面積が百平方キロ以上の支流が、138本ある。源は、青海・チベット高原の雪山と湿原である。雲南省境内で横断山脈を縦断し、高山の深い峡谷の中を激流となって走り、その高低差が3000メートルに達することもある。それからシーサンパンナ(西双版納)のサトウキビ畑の中を緩やかに流れてゆく。やがて、ラオスの山地やミャンマーのシャン高原、タイ東北の台地に入ると、メコン川と呼ばれるようになる。

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