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瀾滄江、聖なる水は天上より来たる
発信時間: 2008-09-05 | チャイナネット

ここはアジアの熱帯地域で、気候は乾季と雨季に分かれ、稲や常緑のモンスーン雨林の成長に適している。ラオスとカンボジアの国境では、メコン川は突然数段の階段を流れ落ちて有名な「コーンの滝」を形作る。また、支流がトンレサップ湖につながる。トンレサップ湖はメコン川流域でもっとも大きな淡水湖で、メコン川の洪水を緩和している。ここから、アジア最大の穀物倉庫であるメコン川デルタに注ぎ込む。最後には、ベトナム南部で水かきを広げたようなたくさんの支流に分かれ、さらに広い海に流れ込む。

瀾滄江─メコン川のように豊かで複雑な川は世界のどこにもないという。水源から河口に至るまでに、砂漠以外の気候環境及びあらゆる地形をカバーしている。氷河のある寒帯、亜寒帯、温帯、亜熱帯および熱帯にある乾寒(乾燥していて寒い)、乾熱(乾燥していて暑い)、湿熱(湿度が高くて暑い)などさまざまな気候帯もそろっている。また、氷河、湿原、高原、高山・峡谷、中低山・広い谷、沖積平原などバラエティーに富んだ地勢を経由する。

水源地に生きる人々

朝、日差しがチャジャリマ(査加日瑪)山を照らし出すと、ザシ(扎西)家の人々は早々と起き出す。この日は、彼の次男のアカ(阿卡)がテント内にある仏壇の前の銅製の鉢に清らかな水を満たし、お祈りの支度をした。彼は出家して山向こうの寺院にいるが、家族が牧場を引っ越すのを手伝うため、一時的に家に帰っているという。

そろそろ冬がやってくるというころ、山全体はすでに氷に覆われている。しかし、氷や岩石、草の根元の下から、水は相変わらず流れ続けている。ここの水は1年中絶えず湧いている。タングラ(唐古拉)山の北に位置するチャジャリマ山は聖なる山であり、チベット語で「多彩なる山」という意味を持つ。ここのチベット族の人々は、聖なる山は天につながり、聖なる山から流れてくる水も、天につながる聖なる水であると信じている。ここから流れ出す水が、最終的に瀾滄江となり、そしてメコン川と呼ばれる。

ザシ一家はチャジャリマ山の麓で暮らしている。ザシはテント付近の草原に腰をおろし、引越しについて家族と相談していた。この季節に冬季の牧場に引っ越すことで、荒れ果てた夏季の牧場を休ませて回復させ、また水源を保護することもできる。ここのチベット族の人は遊牧生活を営み、牧草や水源の変化にしたがって移動してゆく。これは古くから伝わる経験によるもので、命を連綿と受け継ぐことは大地の持続的な活力にかかっている。人々は長い歳月の中でこれを認識し、自然に順応して生活し、そのことに満足して楽しむことが、堅固な生活スタイルとなっている。

黒いテントは黒ヤク(チベット高原に生息するウシ科の動物)の毛で編んだもので、丈夫で水を通さない。表面の白い模様は白ヤクの毛で編みこんだ縁起のよい図案である。この大きなテントを支えるのはわずか二本の木だけで、解体も便利である。ほんの一時間あまりのうちに、ザシ一家はすべての持ち物を自家用のトラックに積み込んだ。トラックを買う前は、荷物をいくつかの包みに分けてヤクに背負わせ、新しい牧場にゆっくりと移動するしかなかった。

牧民たちが仕事をするときはいつでも、楽しい気持ちをこめて、自分で作った歌を唄う。

聖なる雪山の麓、幸福をもたらす水が流れ、泉水は大地にあまねく分布し、河川の源となる。小さなせせらぎは大きな川となり、吉祥の祝福をもたらして、私たちはここで別れても、互いに恋しく思い続ける。

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