田川氏は、「中国は人口が世界最多の国であり、経済が高度成長している。海外旅行者も急増中だ。そのため中国はアジア、さらには全世界の海外旅行者の増加に対して、重要な力を発揮する。この状況下、第1回世界観光発展大会が中国で開催されたことは、中国と全世界の観光業の発展に対して、非常に積極的な意義を持つ」と話した。
同大会は観光による平和・発展・貧困撲滅の促進などの議題に重点的に焦点を絞り、日本の観光業界の関係者から注目されている。田川氏は、「これらの議題は、観光の世界の平和的発展に対する中心的な役割を網羅している。観光は交流の促進において、非常に重要な力を発揮する。国と国の交流は現在も、商品や貨物の取引が中心だ。しかし観光は人員の交流を促進し、異なる国家間の相互理解を深め、誤解を解消する。また世界のGDPの1割を占める観光業は、高い経済効果を持つ。その発展は雇用拡大を促し、貧困問題を解消する」と指摘した。
田川氏は、「観光業が交流を深め経済発展を促進するといった重要な力を持つため、中日両国は観光交流・協力を推進する必要がある」と述べた。田川氏は中国の観光業の発展について、「観光市場の規範化、新たな観光資源の開発、観光教育の強化に取り組むべきだ」と提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月20日