上海の映画館「上海影院」で13日、日本の山田洋次監督の代表作を上映する「山田洋次作品回顧展」が開幕した。開幕式では山田監督の昨年の作品「隠し剣鬼の爪」が上映された。
山田監督の1960~70年代の作品として知られる「男はつらいよ」「幸福の黄色いハンカチ」はかつて中国で公開され、人気を博した。同日上映された「隠し剣鬼の爪」の観客も高齢者が多かった。
山田監督は昨年、日本の映画賞「黒澤明賞」を受賞した。現在73歳だが、まだリタイアする気はないという。「黒澤明賞を受賞できて嬉しい。この賞は、受賞者のある時期の映画活動を総括し認めるもの。しかし、この賞を受賞したからといってリタイアすることはない」と話す。山田監督は、84歳でなおメガホンを執りつづけた黒澤明監督を引き合いに、73歳の「若さ」をアピール。「撮りたいものがまだたくさんある。私は昔を懐かしむことが好きだが、映画は自分の記憶を補ってくれる」と話した。
「人民網日本語版」2005年6月14日