温家宝総理は13日、国連エイズ計画(UNAIDS)のピオット事務局長と中南海で会見した。会見での両氏の主な発言は次の通り。
▽温総理
中国政府はエイズ対策を強く重視しており、政府指導・多部門協力・全社会参加の事業システムを構築し、「国務院エイズ予防治療事業委員会」を立ち上げた。エイズ対策関連の政策および計画を策定し、大量の人的資源と資金を投じている。経済的困難を抱える患者に抗ウイルス薬を無償提供し、希望者に無料スクリーニング検査を行い、感染者の妊婦に母子感染遮断薬と嬰児検査薬を無償提供し、「エイズ孤児」に学費を提供し、生活の困難な患者には必要な救済措置を提供している。われわれは今も、エイズの予防と治療に関する広報・教育活動を社会全体で展開し、ハイリスクグループへの管理事業を強化し、国民の自己予防能力を高め、患者への差別を減らそうとしている。
中国のエイズ対策は近年、すでに顕著な成果を収めている。中国政府は引き続きエイズ対策を強化し、各項の措置を徹底的に実施するよう確保していく。中国政府にはエイズを抑える決意と能力がある。国際機関や国際社会との交流と協力を強化し、共同で世界全体のエイズ対策に貢献していきたい。
▽ピオット事務局長
中国の政府・指導者によるエイズ対策の重視と、その措置を強く称賛する。中国は世界のエイズ対策に積極的な役割を発揮した。UNAIDSはこれまで同様に中国のエイズ対策に支持し、国際社会との協調により支持を提供する。
「人民網日本語版」2005年6月14日