今年3月、中国の対外貿易は72億4000万ドルの赤字が発生し、2004年5月から70カ月続いた貿易黒字はストップした。アメリカのデータによれば、2月アメリカの対中貿易赤字は1月の183億ドルから165億ドルに減少し、2009年3月以来の最低レベルになった。一部の日米の専門家は、「これらのデータが、人民元の値上げは中米貿易問題を解決する先決の条件でないことを示している」と指摘している。
日本TS・チャイナ・リサーチの田代尚機社長はこのほど、「中国の貿易収支のバランスがとれてきたことは高く評価するべきだ。アメリカの貿易赤字は人民元為替相場とは直接の関係はない。もし、アメリカが自国の産業構造を変えなければ、その貿易赤字を抑えることはできない」と述べた。
アメリカのケイトー研究所貿易政策研究センターのダニエル・イケンソン氏は、「アメリカの対中貿易赤字を人民元価値の過小評価のせいにするのは謝ったことだ。実際に、人民元の値上げはアメリカの対中貿易の赤字を減少できない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月17日