国連ウェブサイトの報道によると、原子放射線影響科学委員会(UNSCEAR)は5月23日、ウィーンで第58回会議を開催。同委員会の21の構成国代表は開催初日、福島第一原発で3月11日に発生した地震や津波による放射能漏れ事故及びこの事故でもたらされた影響を評価すると全会一致で同意した。
今回の評価は、福島第一原発が大気中、海洋に排出した放射線量の規模及び一般の国民や原発で働く従業員に与える悪影響に評価を行うことを目的としている。同委員会は来年5月、第一回目の報告提出を目指しており、全体的な報告を提出するには最低2年が必要という。
チェルノブイリ原発事故発生後、同委員会はこれにより発生した放射能の影響について前後して3回の評価報告を発表しており、最新の発表は2011年2月に提出されている。
原子放射線影響科学委員会事務室が現在把握している状況からは、福島第一原発で漏れた放射能の量は、チェルノブイリ原発事故よりはるかに低いという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月24日