彼は、入試による学生募集は守るべき基本制度であるが、現在の入試プロセスでは制度の不完備により、コネやつて頼りのケースがしばしば起きている、一方、職業教育への差別も解決すべきもう一つの不公平問題だと指摘した。
中央全面的改革の深化指導グループ(以下改革深化グループ)は18日の会議で改革に関する大まかな方案を取りまとめた。全体目標は、分類して試験を行い総合的に評価し多元的に採用するという入試モデルを作り上げる。各レベル・各種の教育を構築しリンクさせ、多様な学習成果による生涯学習のインターチェンジを認める。
北京大学于長江教授は、上記改革方案は過去十年余りにわたる中国大学入試制度に対する教育界の反省・批判と検討・研究成果をほぼ取り込んでいると中新社の記者に話した。彼は、いかなる教育にも基準が必要だ、中国の現状は複雑に絡んでいる社会現象に対する入試基準が不備で、ともすれば一種の情況のみを代表し、学生素質の一面しか反映していないことになる、したがって、改革の重要な道筋の1つとして多元的な入試モデルを導入することだと述べた。
于氏は職業教育に対する差別問題にも重点的に触れた。彼は、普通教育と職業教育を平等に見なくてはならないと言い、「これは簡単な技術レベルの問題だけではなく、深層意識や価値観から見直さなければならない」と指摘した。