機械工学のマーク・カトスキー教授のチームは10年前にこの研究を開始した。ごみを片付けるという簡単に思える動作は宇宙では非常に難しい。宇宙は真空環境であるため、吸引技術を使用できない。また、巨大な温度差でも使用できる粘着物を作ることは難しく、磁石は磁性材料にしか使えない。
さまざまな困難を経て、ヤモリの足は科学者の新たな研究方向になった。ヤモリの足は強く、剛毛がたくさんある。また、剛毛は枝分かれしており、壁を登る際に物体の表面と密着し、ファンデルワールス力が生じる。カトスキー教授はヤモリとほぼ同じ大きさのロボットを開発。現在、さらに硬い素材のものが作られ、国際宇宙ステーションで実験を行うことになっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月3日