「同程旅游連合中国交通報」が先ごろ発表した「2018年春節大移動ビッグデータ報告書」によると、“里帰り”が変わらず2018年の春節大移動のテーマで、移動者の平均移動距離は約700キロ。半数近くが少なくとも1回中継都市を経由し、7割以上がITによるおすすめルートを試したいと考えている。
同報告書によると、移動距離は「200キロ以内」と「800キロ以上」が多く、それぞれ33.5%と30.1%だった。2018年の春節大移動の平均距離は700キロで、これは北京-鄭州間に相当する距離だ。依然として電車が春節期間の主要交通手段となっている。2018年の春節は例年より遅いが、労働者の移動と里帰りの移動が重なることで、今年の春節も“東熱西冷”の状況が顕著となっている。電車のチケットが取りにくい上位10都市は広州、北京、上海、深圳、杭州、福州、寧波、温州、アモイ、武漢で、最もチケットが採りにくい路線は北京-ハルピン、上海-西安、上海-成都、福州-重慶、広州南-貴陽北となっている。
近年、“インターネット+春節大移動”が急速に発展し、チケット購入アプリが注目されるようになった。7割近くのユーザーが、ITが推薦するおすすめルートを試したいと考えている。同程旅游が最近始めた、行程ルートを提案するサービス「慧行」は、異なる路線の状況を購入難度やコストで判断し、おすすめルートを提案するもので、全てのルートのチケット予約決済ができるだけでなく、音声検索やレストラン予約、駅送迎などのサービスもある。ユーザーはウィチャットのウォレットの中にある“電車と飛行機のチケット”のアイコンから“チケットを買う”に移動すれば、チケットを買ったり予約をしたりすることができる。
2018年春節大移動期の電車チケットインターネット予約販売期間は30日間と予測される。報告書では大晦日の30日前が購入のピークになり、大晦日前後が谷になると予測している。しかし様々な旅行プラットフォームやネットでのチケット販売が普及するにつれ、各社のチケット予約購入サービスが人気を集めていることから、ネットでの“チケット争奪戦”が実質的に始まるのはもっと早くなると考えられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月30日