「日本経済新聞」は先ごろ、賑やかで予測不可能なアジアの道で自動運転自動車が順調に走行するためにはどのような技術が必要なのかを問う記事を掲載した。日本と中国はまさに今、激しくも興味深い競争を繰り広げている。
自動運転には迅速な画像識別技術が不可欠だ。ホンダは香港のスタートアップ企業の持つ関連技術を採り入れることを表明している。
12月12日、東京のある展示会において、SensTimeが彼らの技術を展示していた。この企業の展示ブースには人だかりができていた。パネルに示されているのは、赤、青、黄色のドットだ。
このドットは、道を行きかう人と車両を示している。SensTimeの技術は同時に100人以上の追跡が可能で、年齢や性別はもとより、リュックサックを背負っているかどうかまで識別できる。これらの情報は、彼らの次の行動を予測する手助けになるのだ。
SenseTime
本田はSenseTimeと共同で、自動運転のためのAI技術を開発することに同意している。120人の博士を含む400人の研究者が在籍するSenseTimeの豊富な人材資源もホンダにとっては魅力的だ。ホンダは技術と人材を通じ、2025年までにレベル4(高度自動運転の段階)の自動運転を達成させる目標をかかげる。
自動運転自動車の商業化は目前になりつつあり、全てのグローバル企業は争って必要な技術や人材をかき集め、1つにまとめようとしている。業界のリーディングカンパニーですら、ふさわしい提携先を探している。
中国でカギとなる企業は、中国最大のネット検索企業「百度」だ。同社は現在、“アポロ”自動運転プロジェクトを推進している。このプロジェクトは最近、中国政府から国家級開発プロジェクトに認証された。中国の主要自動車メーカーと提携し、各種の自動運転試験を始めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月30日