米フォーブス誌(電子版)は16日、著名投資家のウォーレン・バフェット氏について、『同氏はなぜ中国にねらいを定めるのか』とする寄稿文を掲載した。この中で、カナダのクリーンエネルギー企業、クリアブルーのミリアム・トゥエルクCEO(最高経営責任者)は、バフェット氏が中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)への投資で成功を収めてきた事を例に挙げ、中国の戦略的な産業配置やグローバル投資を見分ける力を称賛し、米国に「中国に学べ」と呼びかけた。
寄稿文によると、先ごろ開かれた米中投資家フォーラムでバフェット氏は、「中国はどのようにして自国民の潜在力を引き出したのか」に言及。「中国人が約60年にわたって成し遂げてきたことはすべて経済的な奇跡だ。まさかこのようなことが起きるとは思いもしなかった。中国は低い段階から経済を発展させてきた。成長率に換算して、非常に長きにわたって米国を上回る水準で経済を発展させてきた。中国経済にはきっと素晴らしい未来が待っている」と述べた。
中国の主要政策の1つに、クリーンテクノロジーと再生可能エネルギーへの投資がある。国際エネルギー機関(IEA)の統計によると、中国は2017年時点で世界の再生可能エネルギーの40%を占めた。中国の国家能源局はこの年、2020年までに風力や太陽光を含む再生可能エネルギー業界へ約2.5兆元の新規投資を行う計画を発表。ロイター通信は、業界に1300万人以上の雇用を創出する見込みだと報じた。