今後、北京市のすべての小学校、中等学校(高校を含む)に少なくとも一人の専従のカウンセリング教師が配置されることになった。これは、北京市教育委員会がこのほど打ち出した「北京市の中小学生の心理的健康教育事業の綱要」の要請に基づくものである。第1陣のカウンセリング教師500人がすでに北京市教育委員会で専門の指導を受けている。
ある大掛かりな調査によると、中小学生の心理面の健康状況は全体的には望ましいものであり、心理面の健康といえる小学生、中学生と高校生が全体の約8割を占め、重度の心理・行為上の問題を抱えている生徒の割合は5%以下にとどまっている。しかし、北京市の中小学生の総数はすでに170万人に達しているので、比率は低いといってもその絶対数は決して少ないとはいえない。現在、市の中小学校約4,000校のうち、すでに300校余りにカウンセリング教師が配置されている。中小学生に対する心理面の教育を市の全域で展開するため、北京市教育委員会はさいきん「北京市の中小学生の心理的健康教育事業の綱要」を打ち出した。それによると、心理的健康のための教育内容には生徒の勉強、個性の発達、思春期教育、実生活における適応力、生涯を通しての成長などが含まれる。
「チャイナネット」 2001年12月31日