河南省安陽市林州市にある慈源寺で14日、主要な3仏殿の全体移転工事が完了した。国内でこれまでに行われた古建造物の移転事業の中で、移動距離が最も長く、方向転換回数は最も多かった。
同寺は唐代貞観年間(627~649年)に建立され、儒教、道教、仏教が混在する、中国でも珍しい歴史的文化遺産だ。2004年に安陽から林州までの高速道路の建設に関って、寺院の地下に南北に渡って石炭採掘による空洞があることがわかり、計画されていた高速道路は寺院の中を貫通せざるをえなくなった。この優れた文化遺産を保護するために、河南省政府は同寺全体を移転し保護することに同意した。
写真(1):移転された慈源寺大雄宝殿=14日撮影
写真(2):新しい地に落ち着いた千年の古刹・慈源寺の主要3仏殿
「人民網日本語版」2006年5月15日