安心して医者にかかれるように
長い間、「病気を診てもらうのも大変だが、病気を診てもらうと費用が大変」という事態がずっと続き、困った問題の一つとなってきた。高い薬価と治療費は人々をしり込みさせる。病気にかかれば貧乏になってしまうのだ。
都市の医療保険改革案はいくたびか手直しされたが、依然、表舞台には出ていない。このため、今度の「両会」では、医療衛生業界の人民代表と政協委員たちがメディアの注目の的となった。高強・衛生部長の話では、都市の医療改革案は多くの部局が参与するので遅れているが、2007年中には打ち出され、新しい案は人々の切実な利益に、より配慮したものになるだろうという。
都市の医療体制改革に比べ、新しいタイプの農村合作医療制度の発展は比較的順調である。これは、国、地方、個人の三者が共同で出資する医療保険制度だ。農民一人一人は毎年10元を納めれば、大病しても一定額を支払うだけで済む医療保険を受けることができる。
2003年にこれが始まって以来、新しいタイプの合作医療制度が実施されている範囲はすでに1451の県に広がり、4億1000万の農民が受益している。温家宝総理は『報告』の中で「中央財政は補助金を101億元計上し、前年度より58億元増やした」と述べた。
写真:合作医療制度に加入した江蘇省大豊市の農民が、病院で健康診断を受けた。