最低生活保障の確立を
「都市・農村の社会救済体系の健全化をはかる」「全国の都市・農村における最低生活保障制度を確立する。これは社会の公平を促進し、調和のとれた社会を構築するうえで重要かつ深遠な意義を持つものである」――温家宝総理は『報告』の中でこう述べている。
政協のグループ討議の中で、広東省から参加した一人の政協委員は「政府が最低生活保障制度を都市から農村にまで広げようとしているのは、本当に素晴らしいことだ。政府は資金的にさらにこれを支持し、困っている人々が中央財政の援助を受けられるようにすべきだ」と主張した。
中国はすでに、都市の最低生活保障を実施したが、今年はさらに、最低生活保障の金額を引き上げるとともに、農村を最低生活保障の範疇に入れようとしている。
実は、経済の発達した沿海地域にある一部の省ではすでに、農村で最低生活保障制度を打ち建てている。浙江省の呂祖善省長によると、浙江省の農村の最低生活保障は1998年に打ち建てられた。
また2003年に浙江省は、都市と農村での新しいタイプの救助システムを打ち建てようとしている。全省の都市と農村の独居老人を集めて養うことにし、すでに97%の独居老人が集められて介護されている。浙江省はこの問題で、すでに全国のトップクラスを走っていると言える。
写真:一部の地方政府は、助け合いのスーパーを開設し、都市の最低生活保障を受けている市民に、廉価で良い生活用品を提供している。
「人民中国」より2007年8月8日