中国、新たな世界経済のセンターとなるだろう

japanese.china.org.cn  |  2007-11-08

中国、新たな世界経済のセンターとなるだろう。現在、アジアこそが世界工業の生産センターである。実をいうと、アメリカがアジア太平洋地域を主宰する時代はもう幕を閉じようとしていると見られている。人々が意識的に避けて通ろうとしている事実は、アジアには、新たな主宰の力が現れているのである。今後20年の間に、人民元がアジアで通用する貨幣となるかもしれない、と予測する人も少なくない・・・

タグ:中国 アジア 経済 アメリカ ロシア

発信時間:2007-11-08 11:35:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

先般、ロシアのリア・ノボスティ(RIA-Novosti)通信が中国経済に関する論評文を掲載した。その主な内容は次の通り。

ロシアで開催されていた「中国年」がモスクワで盛大裏に閉幕した。経済面から見れば、ロシアと中国とのパートナーシップは互恵的関係である。中国がロシアに興味を持つ理由は、ロシアが中国にとっての望ましい原材料輸入先及び製品販売先であることにある。それに対して、ロシアが中国に興味を持つ理由は、中国は徐々に新たな世界経済のセンターとなりつつあるからだ。

さまざまな理由がこの見方を裏付けている。10月末頃、著名な金融専門家ロジェス氏は自分のドル資産を空売りし、人民元を買い持つことにした。「今後10年の間、誰も人民元の切り上げを食い止めることはできない。人民元は2-3倍切上がるに違いない。これに対して、アメリカの状況には大いに悲観している」とロジェス氏は語った。

これは不信の目でアメリカ経済を見る最初の事例ではない。アメリカで2番目の富豪であるパフェット氏は数年前に、ドルに投資しないことは自分の重要な戦略の一つとなる、と語った。また、今年の世界の時価総額トップ・テンの中では、中国のブルーチップが5社もあるが、アメリカは3社しかない。

ここ数年、中国経済は年に10%増のペースで成長し続けており、中国は早くからすでに世界で最大のローテク付加価値消費財生産国となり、昨年、中国はまた世界で2番目のハイテク製品輸出国となった。実をいうと、中国は輸出型経済を発展のモデルとする最初の国ではない。日本、シンガポール、タイ及び台湾地域なども輸出に頼って成功した国である。しかし、これらの国・地域に比べ、中国にはより広い発展の前景が開けている。世界総人口の5分の1を占める13億人を擁し、安い人件費で大量の労働力を雇用することができる。弱い人民元の政策は国際市場における中国製品の優位性を拡大しており、安定的かつ市場変動に影響されにくい人民元の為替レートも、対中投資者の中国経済に対する確信を強めている。


現在、アメリカの経済成長率は3.9%にとどまっており、EUもわずか2.9%である。同時に、ヨーロッパは高齢化及び年金・社会保障支出の増大に直面している。これらの支出は2010-2015年にピークに達すると見られる。現在、アジアこそが世界工業の生産センターである。中国経済の成長率は10%を保ち続け、今後20年の間に、中国の経済総量は2倍増となり、購買力平価に基づいて計算されたGDP及び対外貿易額は世界一になるに違いない。

同時に、アジア太平洋地域は全世界の経済や生活を主導している。統計データによると、21世紀の初期に、アジア太平洋地域は世界貿易総額の50%を占め、世界GDP総額の60%を占めるに至った。2001年に行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)において、同地域の貨幣でドルに取って代わるという考え方が提出された。また、人々はその仮想の貨幣を「アジア元」と名付けた。これは偶然のことではない。

実をいうと、アメリカがアジア太平洋地域を主宰する時代はもう幕を閉じようとしていると見られている。人々が意識的に避けて通ろうとしている事実は、アジアには、新たな主宰の力が現れているのである。今後20年の間に、上述の「アジア元」の代わりに、人民元がアジアで通用する貨幣となるかもしれない、と予測する人も少なくない。

「チャイナネット」2007年11月8日

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