竜永図博鰲アジアフォーラム秘書長は、「海南省は博鰲(ボアオ)アジアフォーラムの開催をサポートしており、この開催はまた海南省の開放も促している。海南省の発展とボアオアジアフォーラムの成長は相互補完的なもので、海南省とこのフォーラムとの間にはウィン・ウィンの構図が出来上がっている」と述べ、この観点に中国共産党海南省委員会の衛留成書記も賛同している。
「海南省の知名度がこのフォーラムにより大きく向上し、これによって海南省の観光業やサービス業が急速に発展するだろう。そして企業や資金誘致の規模が増え、最終的には経済と社会の発展につながるに違いない」と衛留成書記は話す。
「世界の参与」は、海南省にとって最良の対外宣伝になっている。海南省設立前、外国の首脳がここを訪れることはとても珍しかった。しかしここ数年、海南省を訪れる国家元首や政府首脳の数は急速に増え、同省の外交華僑事務弁公室によると、2001年の博鰲アジアフォーラム創立大会以降、海南省を訪問した国家元首と政府首脳はすでに43人に上っている。
「カザフスタンの観光客は、同国の大統領が博鰲アジアフォーラムに出席したことで海南省を知りました。ロシアのプーチン大統領の家族もよく海南省で休暇を過ごしています」と衛留成書記が話すように、知名度の向上や外国元首が頻繁に海南省を訪問していることは、海南省に大きな経済効果をもたらしている。
まず観光客が大幅に増えた。2007年、同省が受け入れた外国の観光客は59万1100人に達し、前年に比べ27.36%の増加だった。特にロシアからの観光客は延べ同76.64%増の15万1100人で、2004年の14倍だ。
博鰲アジアフォーラムは、世界のビジネス界が海南省に投資する場にもなっている。海南省で休暇を過ごすカザフスタン観光客が増え続けているため、カザフスタンの投資家は三亜市にホテルを建設する計画を立てている。そして海南省の果物や野菜に対しても興味を示し、すでに海南省関係方面といくつかの協力協定を締結している。
ボアオアジアフォーラムとともに成長してきた海南省は、ヘンダーソン・ランド・ディベロプメント・カンパニー・リミテッド、CITIC パシフィック、保利益グループなど、旅行や不動産業界大手の同省への投資を引き付けた。
海南省東海岸の海棠島、清水湾、神州半島、博鰲、新埠島なども相次いで理想的な投資相手を迎えており、いくつかの大規模で高水準な旅行や不動産プロジェクトの実施は、海南省への再度の投資ブームの到来を告げている。
「チャイナネット」2008年4月8日