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北京ダック老舗「全聚徳」の「全自動化」の是非
発信時間: 2008-05-08 | チャイナネット

 

北京ダックの老舗「全聚徳(ぜんしゅとく)」の経営陣が、伝統的なナツメの木の炭火を使うのをやめ、電子オーブンを使うことを明らかにしたことで非難の声があがっている。

北京ダックの老舗「全聚徳(ぜんしゅとく)」の経営陣が、伝統的なナツメの木の炭火を使うのをやめ、電子オーブンを使うことを明らかにしたことで非難の声があがっている。

全聚徳グループの邢頴総経理は昨年11月、全聚徳が上場する直前に、全自動電子オーブンを使ってダックを焼くことを明らかにした。

『中国青年報』の報道によると、この電子オーブンはドイツが開発したコンピュータ化された技術を使っているという。1864年に開業した全聚徳は一貫して明朝皇室の伝統的な調理法を取り入れ、師匠が自ら、ナツメの木を使った炭火でつくるダックの焼き具合を管理してきた。現在、全聚徳は年間500万羽余りのダックを焼いている。

生粋の北京人である韓暁氏は「ご先祖さまが何百年もかけて積み重ねてきた文化を一つ残らず捨てるようなもの。われわれ庶民は全聚徳の味だけを味わっているのではなく、彼らが受け継いできた伝統文化が自ずと放つ魅力のほうをより多く味わってきた。これはお金じゃ買えないものなのに!」と痛烈に批判する。

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