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北京ダック老舗「全聚徳」の「全自動化」の是非
発信時間: 2008-05-08 | チャイナネット

反対派 独特の味こそ魅力

葉志軍さん(人民網より):「現代の技術はダックの質に影響しないはず」、この言葉は中国医学の基本である「望(見る)・聞(聴く、嗅ぐ)・問(問う)・切(触れる)」など必要ない、コンピュータが中国医学に取って代わるから、と言うのと同じで、理論の上だけで可能な言い方だ。

本当のところは、経済的要因以外には、「果樹焼き」から「オーブン」への変更を招いた最大の原因は、伝統文化をいかに継承し発展させていくかという問題におけるもつれだ。周知のように、伝統文化の問題を扱う上で私たちは、ともすれば全面肯定、ともすれば「子どもまで風呂水と一緒に捨てる」ような姿勢になりがちだ。こうした有無を言わさぬ二者択一式の間欠的発作は、この種の問題の上で私たちを右往左往させ疲れさせる。

ここでは改良、新解釈、止揚という相対的に穏やかで上品な「批判的」継承が、時代とともに歩む足かせとなってしまっているようだ。これと同時に私たちはまた、ありとあらゆる形の「文化遺産登録申請」を通じて私たちの伝統を守らざるを得ない。

排水孔を開いたまま水を貯めるようなこうした「継承」は、疑いなく伝統に対する裏切りであり冒涜(ぼうとく)である。伝統の継承と発揚という問題においては、もしかするとフランス人のほうが私たちよりその味わいをわかっているのかもしれない。北京ダックの「特製の天然果汁を前もってアヒルの胚に吹きつけて塗る」ような代替方法とは異なり、EUはワインの醸造過程においてオークチップを使うことを認めたが、フランスは法律をつくり高級ワインの醸造過程ではオークチップの使用を禁止した。

多くの伝統は個人もしくは何らかの集団に頼って伝承されていくもので、ここには一種の背理が運命づけられている。すなわち、個人または小集団が成功を焦るあまりに伝統を骨抜きにしたり、極端な場合は放棄したりして、伝統文化の受益者であるその他の人々はなすすべもなく、優れた伝統が一部の人によってその皮を一枚一枚剥がされていくのをただ見ていることになる。多くの伝統は一部の人にとってより身近なものであるが、多くの場合、伝統は民族のもの、全体のものであって、財産権分野の家や車といった唯一で明確な主のものではない。したがって、伝統文化の保護は、一部の人が思い通りにできるものではなく、より多く公共的な力を付与すべきものである。

全聚徳の北京ダックに「全自動化」が必要かどうか、これを全聚徳のわずか数人の経営陣が決める、これには伝統文化は承服しにくく、客も承服しにくい、ダックたちも容易には応じないはずだ!

宋桂芳さん(四川オンラインより):少しは肯定できる。全聚徳のダックが「炭火路線」を行くのか「オーブン路線」を行くのか、これは完全に市場の主体の私事であり、消費者が決定できることではなく、せいぜい「足」で投票に行く権利しか持っていない。だが、庶民が遠い首都のダックにかくも関心を寄せるのは、きっと電子オーブンの商売がうまくいくのを見たくないのではなく、全聚徳に象徴される100年を超す老舗の運命を心から注視しているからだ。全聚徳の独特な価値はどこにあるのか。それは、伝統的な仕事、本格的な味、オリジナルの北京ダックを具現化したものであり、百年間、消費者の心の中でかけがえのないものとなり、ダックと言えばまず思いつくのが全聚徳というまでになったものである。この中にある飲食文化は、大げさに言えば民族の心を映し出すものであり、1羽のアヒルだけ、あるいは、日増しに味の変わっていくチェーン店サービスだけに頼るのであれば、全聚徳が1セット198元という高値で売る限り、消費者から消費者協会に告発される羽目になるだろう。

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