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上半期の中国経済を反映する10のキーワード
発信時間: 2008-07-10 | チャイナネット

(4)CPI

消費者物価指数(CPI)の上昇率は今年上半期、「高い数値で開始し、さらに上昇を続け、終盤にいくらか反落する」という軌跡をたどった。まず1月のCPIは昨年同期に比べて7.1%上昇し、11年来の最高値を更新した。2月のCPIは昨年同期比8.7%増となり、インフレ圧力が増した。CPI上昇率は3月も昨年同期比8.3%、4月も昨年同期比8.5%と高いレベルを維持したが、5月には昨年同期比7.7%といくらか下がった。インフレ圧力は依然として存在するものの、徐々に緩和する傾向を見せている。

中央銀行研究部門の関係者によると、6月のCPI上昇率は5月よりわずかに低下するとみられるが、下半期に再び上昇する可能性も大きい。労働力コストと原材料価格の上昇により、食糧価格が低下する可能性が小さくなったからだ。また非食品類の価格の上昇圧力も大きい。エネルギー価格の上昇は今後1~2カ月のCPIにはそれほど大きな変動を与えないとみられるが、間接的な影響は持続するとみられる。とりわけ運搬コストの上昇はその他の分野にそのまま影響する。

国際市場の価格状況をみると、ここ数年でドル安が急激に進んだことで、ドルではかられる多くの商品の価格が上昇することとなり、農産品から鉱物資源まで多くの商品の価格が急速に上昇した。経済のグローバル化が進んだ現在、国際市場価格の急速な上昇は中国の商品価格にも影響を与えずにはおかない。

中国社会科学院の経済情勢専門家チームの報告によると、今年下半期のCPIは依然として比較的大きな上昇圧力に直面し、通年で7%前後の上昇となるとみられる。経済生活における当面の課題はインフレ圧力が比較的大きいことだ。

製品油価格や食糧価格は価格の動きに対する人々の最大の懸念となっている。国民生活の保障と安定した経済発展の推進のため、「物価の早すぎる上昇を断固として抑制し、市場と物価の基本的な安定を保つ」ことは、政府の掲げる重要目標の1つとなっている。

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