リーマン・ブラザーズの破綻という驚きに、中国投資家がより関心を寄せているのは、リーマンの中国での資産がどう処理されるかだ。
「まったく思ってもいなかったことだし、それ以前に何の情報もなかったため、この知らせに非常に驚いている」。リーマン・ブラザーズ破綻の情報を知り、華安基金北京投資理財中心のある従業員はこう語った。会社の規定で、この従業員は名前を明かすのは望まなかったが、彼が非常に憂慮していることが感じられた。
華安基金は12のファンドを管理しており、多くは業績が良好で、うち「華安国際配置」と呼ばれるファンドは、中国で最初のQDII(適格国内機関投資家)商品である。
だが、まさにこの中国初のQDII商品により、同基金はリーマン・ブラザーズ破綻の荒波に巻き込まれることになった。このファンドの海外投資顧問がリーマン・ブラザーズ・アセットマネジメント(欧州)とリーマン・ブラザーズ・インターナショナル(欧州)だからだ。しかもリーマン・ブラザーズ傘下のリーマン・ブラザーズ・ファイナンスは、ファンドが所有する仕組み債の元本保証責任者であり、当該債権はファンドが海外に投資する際の中間媒体でもあり、同ファンド資産の99.60%を占める。
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