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中国経済は底を打ったか?(2) |
発信時間: 2009-05-19 | チャイナネット |
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4月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が引き続きマイナス成長となり、下げ幅もやや拡大している。11日に経済データを発表する前に、UBS証券、高盛高華、モルガン・スタンレーなどが中国経済の予測を上方修正したことに注目すべきだ。それでは、4月のCPIとPPIの変動に、どういった情報が隠されているのか?専門家を取材した。 3. デフレと簡単に言えない 最新データによると、CPIは4カ月続けて下落し、PPIも5カ月続けて下落している。市場にはデフレに対する懸念がずっとある。今後の価格上昇についての予測が消費を刺激し、中国の通貨供給量の増加は今後のデフレ圧力を引き上げると指摘するアナリストもいる。 高盛高華の分析報告では、2つの指標の前四半期比の増加によりデフレ圧力は減少しているとの見方がある(4月のCPI前月比伸び率は+0.4%から+0.1%に下降したが、前四半期の水準を大幅に上回る)。また、今後数四半期のCPIとPPIは引き続き回復情勢となり、デフレ圧力は今年下半期にはなくなると予想。企業と個人のインフレに対する予想は調整され始め、高盛高華は、これは中国の景気回復のキーポイントとなると見ている。 現在の経済はデフレなのか、それともインフレなのか?人民銀行貨幣政策委員会委員、中国社会科学院金融研究所所長の李揚氏は、「どういった経済情勢も多くの指標と総合的要素から分析、判断する必要がある。デフレとインフレにはメリットもあればデメリットもある。例えば、生産性の上昇による物価下落現象などは偏った分析ができない。特に、現在こういった複雑な経済状況に直面しており、何をするのか、今後の見通しはどうなのかを見る必要があり、決して簡単に結論を出してはいけない」と考える。 中国社会科学院工業経済研究所の研究院である曹建海氏も、簡単にデフレの結論を出すべきでないとしている。 |
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