中国水利部の陳雷部長は19日、「水力発電は、環境にやさしく再生可能なので、エネルギー供給の安全保障に重要な戦略的な位置づけを占めている。2020年に、水力発電の総出力を3億キロワットに増やす」と述べた。
これは、陳雷部長が北京で開催された「水力発電の持続可能な開発に関する研究センター」の成立式典で述べたものである。
陳雷部長はその中で、「中国の水力資源は、世界一の貯蔵量を持つことで、石炭に次ぐ2番目の伝統的なエネルギーである。2008年末までに、中国の水力発電の総出力が世界一の1億7200万キロワットに達し、年間の発電量が5633億キロワットアワーとなっている。それに従って、中国は、水利工事と水力発電に関わる技術を著しく上達し、世界でも解決できない一連の技術的難関を克服したため、水力発電の設計、工事と設備の製造技術がいずれも世界の一流に仲間入りした」と述べた。
陳雷部長はまた、「中国では開発された水力資源はわずかの31%で、先進国の平均水準を大幅に下回っているため、水力発電の潜在力が大きい」と指摘し、「国の再生可能なエネルギーを発展する中長期計画によると、2020年に全国の水力発電の総出力を3億キロワットに増やす。すなわち、水力発電の新規出力を年間平均して1200万キロワットと維持していくということである」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」 2009年9月20日 |