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リコール制度で取り戻された損失、20億元超
発信時間: 2009-10-09 | チャイナネット

 中国国家質量検験検疫総局(質検総局)は6日、中国の製品リコール管理制度の実施によって社会に取り戻された直接的経済損失が08年末までに20億元を超えたことを明らかにした。「中国新聞網」が伝えた。

 質検総局・発展改革委員会・税関総署・商務部は04年10月1日、「欠陥自動車製品リコール管理規定」を共同で発表した。中国国務院法制弁公室は09年4月8日、国務院での審議のために質検総局が提出した「欠陥製品リコール管理条例(審査稿)」を公開した。質検総局・発展改革委・商務部・税関総署・工業情報化部は同年6月8日、「N類とO類の車両に対するリコール管理に関する公告」を発表し、トラックに対するリコール管理の実施を同年9月1日から中国で行うよう求めた。

 初期統計によると、中国でリコールを受けた欠陥自動車は09年9月18日までに305万6千台余りに達している。国内外メーカー56社の226車種余りがリコールされ、リコール回数は192回におよんだ。

 質検総局の担当者によると、中国経済が急速に発展し、人々の生活が不断に向上する中、欠陥製品のリコール管理制度は、国際的に通用する効果的な製品安全の管理手段となっている。この構築と実施は、消費者の合法的権益と人身財産の安全を保護し、企業が品質を根本から高めることを促し、社会の信頼レベルを高め、産業発展を規範化するために積極的な促進作用を果たしただけではなく、政府の職能の変化を促進し、公共サービスと社会管理という政府の機能を発揮させるのにも大きな役割を果たした。

 中国で欠陥製品リコールを実施した効果は大きかったものの、比較的高級な製品のリコールに関する法律法規はまだない。公共の利益を保障し、公共安全と経済秩序を維持し、製品のクオリティーを高め、国際的なやり方と一致させ、中国の法律を改善し、政府の機能を転換し、社会の誠意を高めるためにも、製品リコール管理制度を強化することは必然となっている。

 「人民網日本語版」2009年10月9日

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