2008年、中国とASEANの貿易は4倍以上に増加し、中国側のデータでは2311億ドルに達しており、ASEANは多くの利益を得ている。このような協力は早くに国際社会で認められている。2003年以降、中国・ASEAN自由貿易区建設が日本、カナダ、オーストラリア、シンガポール、インドから注目を集めている。今では、EUや米国も中国・ASEAN協力に注目しているほどだ。
自由貿易区の誕生は中国とASEANの経済一体化の新紀元を開き、双方間貿易の潜在力は予想を上回るだろう。
ASEANのスリン・ピッスワン事務局長は広西チワン族自治区の南寧市で20日、自由貿易のさらなる推進は協力の焦点となっていると語った。価格の低下と手続きの簡素化に伴い、これらの国の生産者とサービス提供者の分業化が進み、製品の質と多様性を高めることができる。より多くの協力と科学技術の進歩により、これらの国は世界のサプライチェーンにおいてより良好な立場を獲得できる。政府のリードのもと、サービス貿易と相互投資はともに発展し、これは長期的な経済の安定、自由貿易区の内外資金と貨物流動の加速化につながる。自由な投資環境の構築、連合外貨準備の設立、チェンマイ・イニシアティブに基づく二国間スワップ取極の締結は、これらの国の経済の国際的地位を高めた。
中国・ASEANの協力プロセスを加速化するため、中国は今年、100億ドル規模の中国・ASEAN投資協力ファンドを設立した。同ファンドは主に大型インフラ、エネルギー、科学技術事業に資金を提供する。中国が提供する150億ドルの貸付により、今後3~5年でASEAN一体化は加速する見通し。
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