懸念3:関連株式の行方
今月2日、有利な株価情報に刺激され、いわゆる「ディズニー関連株」の株価が上昇し、その多くがストップ高となった。ディズニー関連株の「集団上昇」はここ数年ですでに6回目。しかし、多くの大手機関が自信を持って「ディズニー関連株」だと推薦する上場企業は実は上海ディズニーランドとは何ら関係ないか、関係があったとしても無理やりこじつけたような関係でしかない。
ある上場企業はディズニーが立ち退きを行う地域の不動産会社でしかないのに、多くの機関から「ディズニーの最大の受益者」と推薦されている。情報キャッチでどうしても劣勢となる中小投資家は極めて大きな投資リスクに直面している。
実際、「ディズニー効果」についてはより客観的かつ冷静に分析する必要がある。100億元が投じられる上海ディズニーランドは1000億元単位の関連産業を動かすことになる。建築、ホテル、交通、コンベンション、イノベーションなどの産業がこの事業の恩恵を直接受けることになるだろう。同時に2010年の上海世界博覧会パークとともに上海ディズニーランドは東西の名所となり、上海の現代サービス業の急成長を直接的に後押しすることになる。投資家はちょっとした情報に振り回されず、目を光らせて本物の上海ディズニー事業に投資チャンスを見い出す必要がある。
「人民網日本語版」2009年11月5日
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