インフラ建設については、中国側は長年にわたりアフリカに無利息貸付、低利息貸付、特恵輸出買手信用貸付などの資金を提供し、アフリカのインフラ建設を支援している。世界銀行アフリカ地域担当副総裁のオビアゲリ・エゼクウェシリ女史は、「アフリカのインフラ建設における中国の役割は徐々に高まっており、中国からの巨額資金はアフリカ諸国の財政面での不足を補っている」と話す。
世界銀行は報告の中で、中国はアフリカで多くの橋や道路、鉄道を建設し、これらのプロジェクトの多くが自然条件が厳しいサハラ砂漠の南部に集中していると指摘。インフラの整備はアフリカの経済発展を大いに推進している。
アフリカへの援助については、中国はアフリカの900件近くのプロジェクトを支援している。うち民生プロジェクトが半数以上を占める。中国側の援助による鉄道建設は2233キロメートル、道路は3391キロメートル、橋は11カ所に及び、そのほかにも3万人以上の技術スタッフの研修を行った。また、35万人の技術スタッフ、1万7000人の医療スタッフを派遣し、アフリカの35カ国の中国政府に対する債務を免除した。
世界銀行のエコノミストであるビビアン・フォスター氏は、「南南協力は中国とアフリカの経済関係を深めている。中国とアフリカの協力はアフリカ諸国の経済発展を促進しただけでなく、中国の輸出商品に発展潜在力のある市場を築いており、この協力は相互補完、互恵・ウィンウィンのものであると言える」と述べる。
「チャイナネット」 2009年11月6日
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