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中国の世界経済成長への貢献度は20%超に
発信時間: 2009-11-16 | チャイナネット

北京国際金融フォーラムの主席で、全国人民代表大会常務委員会の元副委員長である成思危氏は15日、各国の共同努力のもとで、世界経済の最も困難な時期はすでに過ぎ去ったとした上で、「中国経済は底を打ち回復し始め、安定した成長傾向を保ち、世界経済も紆余曲折な回復の道をたどっており、2011年には世界経済はプラス成長になる」との見方を示した。

また成思危氏は、次のように述べた。今回の金融危機において、世界の中国に対する期待は大きく、中国が危機脱出のけん引役になるという期待もあった。しかし、中国のGDPは世界の6%に過ぎず、1人当たりGDPはまだ世界ランキング100位以下であるため、中国は国力に応じた責任を担うことはできるが、けん引役にはなれない。中国はまず自身の事をしっかりやり遂げる必要がある。今年の中国の経済成長率は8%を達成し、世界経済成長への貢献度は20%を上回る見通しで、これは中国の世界経済発展への貢献である。

今後、6つ面でバランスを取る必要がある。

まずは貯蓄と消費のバランス。東側はより多く消費し、西側は貯蓄を増やすべきである。

2つ目は内需と外需のバランス。金融先進国の脱レバレッジ化は必然的に需要の減少を招き、製品や資源生産国の生産能力過剰をもたらすことになる。そのため、発展途上国は内需を増やす必要がある。

3つ目は金融革新と金融監督のバランス。金融革新の本来の目的は革新によりヘッジを行うことだが、そのリスクは大きい。金融監督は過度の投機を防ぎ、透明度を高め、マネーロンダリングやホットマネーの移動の監視・管理を強化する必要がある。

4つ目は金融経済と実体経済のバランス。金融経済とは「金が金を生む」ことで、金融危機前は500兆ドルに達したが、世界のGDPはまだ61兆ドルだった。2者間で適切な比率を維持する必要がある。

5つ目は経済の発展と持続可能な発展のバランス。人々は自らの発展モデルについて再考し、エコ回復の道を歩むべきである。気候変動問題を解決するには再生エネルギーとクリーンエネルギーを含む新エネルギーを発展させるしかない。

6つ目は地域一体化と経済のグローバル化のバランス。

「チャイナネット」 2009年11月16日

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