中国のエネルギー安全保障と石油供給リスク防止のため、国家石油備蓄第一期計画の基礎の上に建設される独山子国家石油備蓄基地が今年9月、新疆・独山子で起工した。2011年7月に完成予定。中国新聞網が伝えた。
国家エネルギー局によると、これは国家石油備蓄第二期計画が全面的に実施段階に入ったことを意味し、西部地域の経済発展を力強く支援することになる。独山子国家石油備蓄基地は中国西北部の辺境の克拉瑪依(カラマイ)市独山子区に位置し、中国・カザフスタン間石油パイプラインの中国国内の始発点からほど近い。建設規模300万立方メートル、総投資額24億元で、すべて中央予算で賄われ、中国石油天然ガス集団公司が建設を受け持つ。
同じく国家石油備蓄第二期計画に組み込まれている蘭州国家石油備蓄基地も年内に建設が始まる。地方経済の発展を効果的にけん引し、地元の雇用や西部開発の推進に積極的な役割を果たすことが期待される。
石油のほかに、天然ガスを西部から東部へ輸送する事業も西部大開発の重要な一環で、西部大開発の序幕となる事業とされている。国家エネルギー局によると、この天然ガスパイプラインは現在建設中の中央アジア天然ガスパイプラインとつながっており、完成後、中国・新疆で生産される天然ガスと中央アジアから輸入される天然ガスが中国・中西部や長江デルタ、珠江デルタなどの地域に輸送される。
「人民網日本語版」2009年12月2日 |