中国国家統計局の姚景源チーフエコノミスト
中国国家統計局の姚景源チーフエコノミストは北京で6日、「中国経済のV字型回復が進んでいることがはっきり示されており、今年の中国経済の成長率8%維持の実現は全く問題ない。しかし、経済総量を見ると、来年の中国はなお外需の持続的悪化、市場の内的動力の不足という2つの問題に直面する」と述べた。
これは姚景源氏が第2回アジア・フォーチュンフォーラム(中国)年次総会の席で述べたもの。氏はまた、中国の経済発展の深層問題はまだ根本的な解決に至っていないことを指摘した。今年第1~第3四半期、中国の経済成長率7.7%のうち、投資の貢献度は7.3%、消費は4%だったが、輸出の貢献度はマイナス3.6%だった。このデータから、当面の経済成長は依然として投資のけん引によるもので、外需萎縮、内需不足はなお中国の経済発展の阻害要因となっていることがわかる。
姚景源氏はさらに、経済成長の維持においてすでに大きな成果が得られており、構造調整に一層尽力する必要があるとし、以下の提案をした。生産については、経済成長が第2次産業に依存する形から第1、2、3次産業が全面的に発展する形へと転換する。消費については、あらゆる措置を講じ収入増をはかり、民生プロジェクトへの資金投入を増やす。経済成長が物的資源の消費に依存する形から技術革新に依存する形へと調整する。
「チャイナネット」 2009年12月7日 |