インターネット銀行が銀行のネットワーク化の主な指標となっている。最近では顧客数と取引金額が急速に増加している。インターネットの普及率が継続的に高まるのに伴い、商業銀行の競争の焦点は、支店網をめぐる競争からネット銀行をめぐる競争へと移行しつつある。「国際金融報」が伝えた。
あるデータによると、中国のインターネット利用者は3億3800万人に上り、ネット普及率は25.5%に達した。大手商業銀では、ネット銀行での業務取扱量が取扱量全体の20%を越えるところが多い。中国工商銀行では、ネット銀行を中心にした電子銀行業務が業務全体に占める割合は49.5%に達し、今後10年間で80%に達する見込みだ。株式制銀行をみると、上海浦発銀行では今年2月以降、ネット銀行での取引量がカウンターでの取引量を抜いてトップを占めたという。
今月12日に東方財富網が主催した第1回中国インターネット銀行博覧会で、中国銀行業協会の楊再平・専職副会長は「ネット銀行を代表とする新型のサービス形式・ルートが、各銀行がサービス水準を向上させ、顧客を獲得する上で欠かせないツールになっている」と指摘した。
銀行側にとっては、ネット銀行の発展は経営コストの大幅削減につながる。関連方面の算定によると、商業銀行がネットを利用して業務を処理した場合のコストは、通常の営業支店での業務処理コストの10分の1ほどになる。
またネット銀行の発展は商業銀行のブランドや知名度の向上にもプラスになる。東方財富網が行った調査によると、ネットバンク利用者の99.1%が「現在利用しているネット銀行を今後も引き続き利用したい」と回答しており、顧客のロイヤリティ(忠誠度)の高さがうかがえる。
中央財経大学金融品牌・企業文化研究所の王暁楽執行所長によると、金融の中核的消費層の間で、ネット銀行は最も頻繁に利用される業務であり、銀行ブランドの構築や普及にとって特別な意義をもつということができる。
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