中国国務院は12日、『鄱陽湖生態経済区計画』を正式に承認した。これにより、鄱陽湖生態経済区の建設は国家戦略に引き上げられたことになる。新中国成立後、江西省で地域発展計画が国家戦略に組み入れられたのは初めて。

中国最大の淡水湖である鄱陽湖は江西省北部に位置し、中国の重要な生態機能保護区であると同時に、世界自然基金会（WWF）が指定した世界重要生態区でもあり、洪水調節・蓄積、気候調節、汚染軽減などのさまざまな生態機能を備えている。鄱陽湖は長江の水を調節する上で重要な役割を果たしており、長江への年平均排水量は長江の流量のおよそ15．6％を占めている。鄱陽湖の水量、水質の安定は鄱陽湖周辺ないし長江の中、下流地区の水の安全にも直接関係している。