南西地域で大旱魃 問われる「南水北調」の必要性

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発信時間: 2010-04-02 17:17:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

しかし雅礱江を走破した民間科学調査隊の楊勇氏は「今のような渇水期は流量が最も少なく、西ラインプロジェクトの水源となる地域はここ数年の暖冬で、降水量や流量はともに減少し続けている。長江水源管理所の直門所を例にとれば、60年代にこの管理所が設置されて以来の最大流量は300億㎥、最も少ない年は70億㎥と、その差はかなり大きい。特に2000年以降は大体100億㎥前後だ」

張野氏によれば、長江の年間流量は9000億㎥で、「南水北調」の3つのラインの調達量は長江流量の5%である450億㎥と、長年の流量からみると干ばつは水の調達に影響せず、長江上流が渇水になるおそれはないという。

しかし2009年度に「南水北調」のプロジェクトに振り分けられるはずだった5000万元の研究経費はまだ出ていない。そのため西ラインプロジェクトが足踏み状態なのではないかという見方もある。

昨年11月24日に水利部は、中央政府の返答により「南水北調」の西ラインプロジェクトの水調達範囲は長江流域で、西南地域の雅鲁藏布江と怒江、瀾滄江などはその範囲に含まれていないと発表した。この話からすると、この世界最大規模の水利プロジェクトはまだ日程表に組み込まれているようだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月2日

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