ギリシャ債務危機は世界中にパニック感情を引き起こし、「第2次金融危機」が全世界で盛んに議論されている。先日、中国の政府債務に関するニュースが、同様に中国国内で熱い議論を呼んだ。専門家は「負債は決して悪いニュースではないが、はっきりとした帳簿を持つべきだ」と指摘する。(13日付「国際金融報」)
■中国の負債はGDP比48%
ゴールドマン・サックスは中国政府の負債総額は09年末で15兆7000億元で、同年のGDP比で48%に達すると推計する。これは主に中央政府の国債、地方政府の債務、2000ー2001年に商業銀行から切り離されたが依然資産管理会社の帳簿に残るの不良債権の3つからなる。中央政府の国債はGDP比20%、地方政府の債務はおよそ7.8兆元でGDP比23%、最後の不良債権は1兆6000億元でGDP比5%近くだ。3つを合計すると中国政府の総債務残高はGDP比48%となる。
ゴールドマン・サックスは、中国政府の債務違約リスクは全体として依然限られたものだが、地方政府は最近の負債規模の拡大によって債務返済リスクが非対称的に増大していると指摘。また、地方政府は借金が急増しており、その財政改革の切迫性は明らかだとしている。