欧州と結ぶ高速鉄道の建設計画が中国にない

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発信時間: 2010-05-17 17:22:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

北京ー天津都市間鉄道、武漢ー広州高速鉄道、鄭州ー西安高速鉄道、福州ー厦門(アモイ)高速鉄道ーー。中国が特許を持つ世界先端水準の高速鉄道技術に世界は目を見張り、国境を横断する高速鉄道の建設が盛んに噂されている。

だが鉄道部の鄭健氏は「中国の高速鉄道をユーラシア大陸と接続する計画は現在ない」と明確に否定する。周辺国との国境横断鉄道プロジェクトは確かにあったが、鉄道の接続には技術基準の壁がある。また、中国の標準軌は1453ミリメートルだが、ロシアは広軌で1620ミリメートルであることなども考慮しなければならない。

鉄道部の王志国副部長も以前「極東高速鉄道」について「中国の高速鉄道の発展は確かに国際的に大きな反響を呼んでいる。高速鉄道の建設で中国と協力する意向を表明している国も確かにある。だがロシアと極東高速鉄道を共同建設する計画はまだない」と表明した。

鉄道部の度重なる態度表明と外部の希望は鮮明な対比をなしている。現在中国は中央アジア地域との経済・貿易的つながりを積極的に拡大しているが、高速鉄道の建設は明らかにコストがかかりすぎる。今年4月の2010年度東北4省・自治区協力行政首長合同会議では、総延長が1500キロを超え、中国東北部の主な対ロ通関地を貫通する鉄道網の建設プロジェクトが正式に上程された。この鉄道網は中国大陸とロシア極東を結ぶ大きな橋の役割を果たすだろう。総投資額は1000億元を超える見通しだ。

中国の高速鉄道は国際的に重要な影響をもたらし、中国の鉄道の「海外市場進出」に極めて有利な環境を創出している。鉄道部によると、現在中国はすでに米国、ロシア、ブラジル、サウジアラビア、ベネズエラなどと高速鉄道の建設で協力する考えで合意している。こうした国々は自国の高速鉄道建設への中国の参加を希望している。すでに重要な進展を遂げた協力プロジェクトもある。

現在中国企業は50数カ国・地域の鉄道プロジェクトを受注しており、契約額は260億ドル以上に上る。鉄道設備はすでにアジア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸、アメリカ大陸の30数カ国に輸出されている。これは「メイド・イン・チャイナ」のローエンドからハイエンドへの発展、労働集約型から技術集約型への発展の実現に非常に重要な役割を果たしていると専門家は指摘する。

「人民網日本語版」2010年5月17日

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