中国不動産市場過熱化解消の出口 日本の専門家

タグ: 不動産 市場 

発信時間: 2010-05-21 17:53:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「中国不動産崩壊説」は信用しない

――中国と当時の日本との最大の違いは、都市化の段階が異なることです。日本はほぼ都市化をすませていましたが、一方の中国はまだ初期段階にあります。中国の不動産業の繁栄は今後、どれほど続くと思いますか。

伊藤 中国の不動産業の繁栄は日本よりずっと長く続くだろうし、日本のようにそう簡単に崩壊することはなく、崩壊したとしても、誰もが言うほど深刻になることはないでしょう。農村から都市へと、移り住んで生活したり、学校に入ったり、就職したり、そう思う人はまだかなり多いだろうと分析しています。都市戸籍の管理を理由に、都市に移り住んでも、その都市の人と同様の福利政策を享受できない農民がいます。ですから、戸籍管理制度の大幅な改革を進めれば、非常に多くの農民が都市に行くようになり、住宅のニーズは大幅に増え、そうなれば不動産の市価はさらに上昇していきます。中国の不動産にはまだ発展の余地があるのです。

戸籍管理政策を取り消せば、不動産の繁栄はさらに10年前後は続くと思います。問題は今後、どれほどの農村人口が都市に移るかにあります。結局、どれだけの人が不動産を購入したいと考えているのかなど、彼らが都市の不動産に対してどんなニーズを持っているのか、こうした要素がはっきりしない状況では、不動産市場の発展の方向を判別するのは非常に難しい。しかし、私は「中国不動産崩壊説」は信じません。

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