中国政府の不動産調整策のねらい

タグ: 不動産 政策

発信時間: 2010-05-21 18:09:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

政府の不動産調整策を見ると、調整策の目標は非常にはっきりしており、一部の人が想像していることは間違いで、不動産価格を安定させることだけが目的だとわかるだろう。中国の不動産価格が急速に上昇したのは、投資家が不動産を一つの投資対象と見ていることが原因だ。投資家はコストを比較するのでなく、リスクや収益を分析し投資を行っている。言い換えると、現在の中国の不動産市場はリスクが溢れる市場で、投資家は高リスクを負い高収益を得ることを望んでいる。政府の最重要任務は不動産の発展動向を変え、投資ひいては投機的な市場を合理的な消費市場にすることだ。こういったことが背景となり、政府の調整策は不動産投機のリスクを拡大し、投機家の意欲を低下させ、価格を元値に戻し、需給関係を改善し、国民の住宅ニーズを満たすことを目的としている。

こういった意味において、政府の今回の不動産調整策は価格を安定させるだけでなく、市場の動向を変え、投資家のリスク拡大と収益減を通じ不動産市場を合理的な状態に戻す必要がある。

しかし証券投資業界では、政府の不動産調整策の効果がある程度消える可能性があるとの見方もある。一部の投機家は買い時を見計らっており、非合法的なルートからの資金が波瀾を起こす可能性は常にある。そのため、政府は不動産調整策が後一歩というところで失敗しないように、資金の監督管理を強化し、国内外のホットマネーが大量に中国の不動産市場に流入するのを防ぐ必要がある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月21日

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