1999年から2009年の胡潤百富傍、フォーブス中国富豪ランキング、南方週末の中国大陸部富豪ランキング、フォーチュン富豪ランキングにランクインした億万長者を統計した『2010年中国億万長者調査報告』が発表された。それによると、浙江、広東、江蘇出身の富豪は合計約700人で、その他の省・市を大きく引き離し、これらの都市は「中国億万長者のゆりかご」と呼ぶことができる。北京と河南の出身者はそれぞれ50人で、10位につけている。
富豪の「産地」・浙江省、もっとも多く富豪を輩出
統計結果によると、富豪の出身地は青海とチベットを除く29の省・市・自治区に分布している。うちランクインした富豪が50人以上となったのは11の省・市・自治区で、主に東部沿海の経済・文化が発達している地域や教育の発展水準が高い地域である浙江、広東、江蘇、山東、福建などに集中している。これらの地域はベンチャー型の億万長者を多く生み出している。中でも浙江出身の億万長者はもっとも多く、330人で全国トップとなっている。2位は広東で197人、3位は江蘇で165人。浙江出身の億万長者は2位の広東より100人以上多いが、浙江の人口は広東のわずか60%であることに注目したい。