「2030年世界征服」の虚勢は中国には張れない

タグ: 中国 2030年 世界制覇 世界征服

発信時間: 2010-06-25 14:54:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

前述の第三の答えが正解なのかもしれない。中国経済は世界の中でますます存在感を増しており、欧米諸国にとって既に「脅威」となっている。多くの西側諸国が力を合わせて新たな経済大国の出現を阻止しようとすれば、新経済大国が実際に潰されることもあるかもしれない。潰されないとしても、新経済大国に対して極めて大きな難題と障害がもたらされるだろう。しかし世界のこの長い歴史の中で、このような大国の出現は、なにも中国が初めてではない。

過去三十年の間に幾度となく、日本やEU、さらには中国、インドまでもが米国を超えると米国の学者に予言されてきた。ただ、これらの国は米国にとって空想上の相手に過ぎなかった。1979年、米ハーバード大学教授のヴォーゲルが『ジャパン・アズ・ナンバーワン』という本を出した際、出版されるや否や米国中の話題をさらい、同年のベストセラーとなっている。米メディアも大々的に取りあげた。

20数年前、米国は「日本が一番だ」と言って日本のほめ殺しに成功させた。1985年のプラザ合意以降、円高が急速に進んだ。ドル安が手伝って、多くの日本人が世界中で嬉々としてあらゆるものを買いあさった。その実、彼らが見ていた経済の繁栄は巨大な「バブル」だったのである。当時日本企業は海外投資の経験が浅く、米国資産への大規模な買収行為は実際には非常に受動的かつ盲目的なものだった。その結果、先物や不動産市場などで甚大な損失を出した。

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