ユ司長は、いかなる形の保護貿易主義にも反対するとの立場を改めて強調。一部の先進国が中国の輸出に対して規制をかけているが、この問題を解決しなければ貿易バランスや貿易摩擦の軽減を図ることは極めて困難だ、と述べた。
ユ司長によると、中国の貿易黒字は金融危機などの打撃を受けて大幅に落ち込んだ。2010年1-5月の中国の輸入は57.5%増、輸出は33%増、黒字は前年同期比60%減の353億9千万ドルとなった。一方、危機発生前の2008年1-5月、中国の貿易黒字は780億ドルだったという。
ユ司長は、金融危機や欧州の財政危機、為替レートの変動、中国国内の労働力・原材料コストの上昇などを考慮すると、今年の輸出入貿易の見通しはあまり楽観視できない、との見方を示した。
「人民網日本語版」2010年6月28日