ボルボの買収から吉利は何を得たのか。まずはボルボの全株式である。次に商標権、知的財産権、所有権、10963項目の特許、十数シリーズにのぼる持続可能な発展に関する製品およびそのプラットフォーム、年産50万台規模の製造会社2社、エンジン会社、自動車部品会社3社である。最後に3800人余りの研究開発エンジニア、人材育成システムおよび技術革新システム、100カ国以上に展開する2325カ所の代理店である。このなかには社会サービス機関と販売店も含まれる。
「海外進出と技術導入」は経済発展パターンの転換を促す重要な手段の一つである。ボルボの買収は、吉利自らの発展戦略にとって必要であると同時に、経済グローバル化の産物でもあり、経済発展パターンの転換を促すことにもなる。今後、吉利はボルボの独立性を保証した上で、競争力の回復を図る。さらにボルボの企業理念や成熟したビジネス・ノウハウを尊重しながら、欧米市場におけるボルボの地位をより確かなものとし、中国を含む新興市場の開拓・発展に取り組む。このほか、製品ラインナップを増やし、安全で環境にやさしい自動車に対する幅広いニーズに応えていく。(筆者 吉利汽車 李書福・取締役会長/編集YT)
「人民網日本語版」2010年7月8日